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ジェフ・ベックと2冊目の単行本 [日記]

ジェフ・ベックが亡くなった。78歳というから、僕にとっては親よりほんの少し下、ほぼ同じくらいの世代ということになる。

そしてそう考えると、いろんなことを教わって、いろんな部分で知らないうちに人生に関わるような影響を与えられていたことにも、なんだかすんなり納得してしまう。

高校生くらいの頃には、ロッド・スチュワートやロン・ウッドと組んだジェフ・ベック・グループをよく聴いていた記憶がある。ベック・ボガート&アピスも、第二期ジェフ・ベック・グループも聴いてはいたけど、今になってみるとあんまり僕の中には残ってない。なんでかはわかんないけど。

逆に『Blow by Blow』から『Wired』、『There and Back』のいわゆるフュージョン期は、いまだに聴いてる。ぜんぜん聴き飽きることがない。

『There and Back』が1980年だから、僕が中学生になるくらいの頃で、聴いたのはリアルタイムではないんだけど、でもたぶんそのサウンドが、僕が今に繋がる音楽的自我を形成していく最初の頃に刷り込まれたものと地続きだからなのかな、という気はしてる。

だからそう考えると、世間ではぜんぜん評価は高くないし、当のジェフ・ベックも好きじゃないと発言してるけど、僕が最初にリアルタイムで聴いた『Flash』(1985年)がなぜかすごく好きで、いまだによく聴いてるのも不思議なことじゃないのかな、とも思えてくる。

巷間言われるようにコンセプト的に散漫っちゃあ散漫だけど、でもそのおかげで飽きないともいえる。曲も、いい曲ばっかりだと思うんだけどなあ。まあ、フュージョン期が好きなのと同じで、ただたんにプロデュースしたナイル・ロジャースとアーサー・ベイカーのサウンドが理由なだけなのかもしれないけど。

ジミー・ペイジとロバート・プラントと組んだハニー・ドリッパーズもやっぱりこの時期のもので、何を隠そう、いまだに聴いてる。音楽って、良い悪いとか批評的な意味づけ以上に、ただの好みなんだな、としみじみ思う。

ともかく、今はただジェフ・ベックに感謝の気持ちとともに、お別れを告げたい。本当にありがとう。楽しかった。そして、これからもずっと楽しませてもらいます。さよなら。

で、突然話は変わるけど、僕の2冊目の単行本が出ることになった。



タイトルは『GI戦記』(三賢社)。1/28(土)発売。過去に『優駿』で書いてきたレースのレポートから48本を選りすぐって収録したものになる。

過去に書いたものではあるんだけど、読み返して感じたのは、今、これらの馬やレースについて書こうとしても、同じものは絶対に書けないということ。昔の自分に、今の自分は絶対にかなわない、という感覚だ。

そのあたりのことについては、少し長めの「まえがき」や「あとがき」にもじっくり書いたので、読んでみてもらえると嬉しいです。

いずれにせよ、大事なのは、それが作られた(書かれた)のが古いか、新しいかということじゃない。音楽も文章も、いっしょだと思う。

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