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名古屋グランパス戦 [川崎フロンターレ]

写真撮ってないのでなんにも上げられないけど、3/12(土)のホーム名古屋戦、なんか久々に楽しかった。

マルちゃん、すぐペシャって潰れる紙フィジカルだけど、好きなんだよなあ。自分の強みを知っていて、そこで勝負しよう、勝負させてもらえるようにしよう、という感じがわかりやすくて。なんでもできる万能な選手なんてそういないんだから。

この試合、チャナティップがアシストした形になっていて、他のプレーを見ていても、ようやくフィットしはじめたか、という声も目立つけど、いやいや、まだまだこんなもんじゃないでしょ、と思う。

個人的に考えるチャナの強みは、中盤、多少低い位置でも積極的にボールを受けて、前を向いて運んで、引きつけたところでクリエイティブなパスを出せるところ。つまり古典的なトップ下で、強さよりアジリティが持ち味のタイプ、という感じ。

でも現状はIHの片割れとして出場しているので、WGやSB、もう一方のIH、そしてダミアンとどう連携する形がスムーズなのかを模索中で、持ち味のスピードが出にくくなっているように見える。

逆に一人で前を向いてスピードアップする場面では、周囲がそれにどうついていくのか、それをどんな形で活かすのかが決まっていない感じがする。

パサーとしてのチャナの持ち味の一つは相手の背後へのパスだと思うんだけど、ずっとWGはマルちゃんがいなかったし、ダミアンはそういうのとは逆のタイプのFWで、そこも出せなかった。

基本、ダミアンが見えれば相手を背負っている状況でもそこに出して当てて、というのを、わりと躊躇なくやっているけど、なんとなく、そこは速い攻めでもない割に、じっくりサイドを使って崩しにかかるのに比べてロストして一瞬で相手のターンになることが多くて、あんまりチームに合ってない気がしていた。

ところが、やっぱり裏に走ってナンボのマルちゃんがWGで出てくると、急にチャナのパスセンスが活きるようになった。あの得点シーン、ダミアンに出してスルーして裏に走ったマルちゃんに渡ったというのは、なんか象徴的な気がする。これがフィットのきっかけになりそうに見えるのは、そういう理由だと思う。

で、そうなると、チャナって悠と相性いいんじゃないか? という発想になる。

今シーズン、悠は出場機会がまだ少なめだけど、調べてみると、リーグ戦で4試合出たうち、3試合(マリノス戦、浦和戦、ガンバ戦)はチャナが下がるのと同時に入るか、チャナが下がった後でピッチに入っている。

で、いっしょにプレーしたのは、ともに先発した鹿島戦(それもチャナが下がる後半17分まで)だけだった。

ここ、もうちょっといっしょの出場時間が増えていって、お互いが相性の良さを活かしたプレーをすれば、また新しい展開が見えてくるんじゃないかな、と思う。

ちなみに今シーズン、旗手と碧が抜けたフロンターレ、厳しいねという言い方がよくされるけど、それはたんにタレントが抜けたというだけの話じゃないと思う。

フロンターレの4-3-3は、IHがボランチやSB、WGの役割も含めシームレスにプレーできるところに特長と強みがあったんだと思う。旗手や碧がまさにそう。シミッチも、ベタなアンカー役に忙殺されるだけじゃなく、シームレスに動けていたからこそ合っていた。最近の代表の3センターなんて、まさにその良さを取り入れたものだと思う。

ところが今季、IHで最も多く出ているチャナと脇坂は、どちらもわりとトップ下的な色の強い選手で、意識としてはIHとしての役割を律儀に遂行する感じになってる。そうなると、アンカーは主に守備面で、やたら広範囲にわたる、まさにアンカー的役割を求められることになる。で、橘田がまさに今、それをやっている。感動モノのプレーの連続で。

もしIHが旗手と碧だったら、橘田の役割はもっとシームレスに攻撃やビルドアップに絡んで、相手や試合状況に合わせて変化していくものになっているだろうし、ゴール前に顔を出すことも増えると思う。でも現状、そうではない形でうまくいっているのは、やっぱりIHが違うからなんだろうな、と思う。

まあ、まだシーズンは始まったばかりなので、こっからまたいろいろチームは変わっていくに決まってる。そういうのを見るのが、楽しいんだよなあ。

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