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要約 [日記]

ようやく、よーやく、やうやく、漸く! 要約、GW前から続いてきた綱渡りのような仕事の進行にいったん区切りがついた。安堵のあまり最後のは間違ってるけど気にしない。なぜなら、めでたいから。

5月半ば前に一度、息はつけたんだけど、ほんとに一瞬で、すでに次の波は始まってた。そこからはもうね。

最後は、昨日の夜までまる4日、一歩も外に出ないでいろいろ書き上げた。もちろん「徹子方式」。徹子は、日本パンダ保護協会名誉会長の、あの徹子だ。詳しくは「徹子 睡眠」で検索を。

よし、これで無理だと思ってシーチケをリセールに出そうとすら思ってた明日の鳥栖戦は行けるかな。そう思ったのとほぼ同時に、中止になっちゃった。。。ホッとしたような、残念なような。

そのフロンターレ、とにかく内容的には押し込んで圧倒するのに点が取れなくて、後半にグダグダになって、セットプレーに弱い今のチームの問題は、個人的にはわりとロジカルにわかりやすい気がしてる。

まず、優勝を狙うレベルにあるフィニッシャーがいない。ダミアンが、今年は特にポストプレーに偏った要求をされているのか、そういう本質が強く出てきたのかはわからないけど、ゴール前で前を向くシーンがほぼない。裏抜け的なプレーも皆無なので、WGがそれをやらないと、相手のブロックの前で回してるだけになるし、相手のラインも下がらない。

だからそれをできる悠がこの数試合、チャンスをもらえてるんだろうけど、悲しいことに衰えが否めない。ワンタッチゴール以外の部分は、ほとんど全プレーの精度が、残念ながら少なくともフロンターレで試合に出るレベルにはないように見える。

あとは4-3-3ではWGの突破力は生命線なんだけど、右は家長で、ACL後はコンディションはびっくりするくらい良さそうだけど、4-3-3内の役割としては特殊すぎて、突破やポケットの攻略という部分では、山根や右のIHのデキや連携に左右されすぎる。

そして左。マルちゃんは、いいんだけど、愚直に幅を取るばかりで、せっかく幅を取ってアイソレーションできても自力突破をしなすぎる消極性が目についちゃう。スピードを活かして裏を取るプレーも、マルちゃんがそれをやらなければこのチーム、誰がやるんだよとすら思うのに、やっぱり愚直に幅を取ることだけに一生懸命だったり、下がってきて受けるプレーを選択してたりして、本当にオープンになった終盤か、相手の右SBにスピードがないケースでしか武器にならなくなってる。これじゃあ点は取れない。

IHは、個人的には4-3-3のいろんな成功の形を詳細に知ってるわけじゃないけど、2020~21年のフロンターレや最近の代表を例として見るならば、アンカーも含めた「中央3枚」の練度の高い流動性が鍵で、その「中央3枚」はトップ下のファンタジスタタイプじゃなく、攻撃能力の高いボランチを揃える、というのが効果的なんじゃないかと思ってる。

今のフロンターレならば、見てみたいというか試みるべきだと思うのは大島、橘田、シミッチの「中央3枚」。サブに山村。その次が脇坂くらい。これで攻守の練度を高めてみてほしいな、と思う。

で、左WGはマルちゃんでも宮城でも、なんならチャナティップでもいいけど、スピード、突破、裏抜け、ダミアンか家長をフィニッシャーとしたクロス、もしくは自力でのフィニッシュを、徹底的に意識させる。そういう形が、じつは最適解なんじゃないかと思う。

で、こうなると遠野、小塚あたりが余っちゃう。特に遠野は4-3-3のWGなのか、IHなのか、4-2-3-1のトップ下なのか、SHなのか、あるいは4-4-2のSHなのか、2トップの一角なのか。どれが最も自分の特長を強く、長く出していけるのか、プレースタイルの方向性の分岐点にいるような気がする。まあ、チャンスメイクよりはフィニッシャーになりたいタイプというのが本質だよなあ。とか。

セットプレーは、単純にチームに高さが足りないのと、SBが高い位置を取るフロンターレ対策としてその裏に起点を作ることをみんなやってきてCKを取られやすいし、IHも高い位置にいて後ろ向きの守備が多く、プレスバック時にファールを犯してFKを与えやすい。それは狙われてると思う。2ボランチじゃないアンカーシステムの弱点でもある。

大雑把に、すべては前がかりなシステムの弊害だと思うので、対策は、とにかくSBは守備力向上、CBはとにかくスピード重視で、さらに前がかりに前へ、前へアタックして、もう1枚のCBがカバーというのしかない。危ういけど、それが攻撃的ってことなんだと思う。

なんてことをつらつら考えながら書ける余裕があるって、なんと素晴らしいことか(笑)。明日の中止はまあ残念ではあるけど、台風みたいだし、負けたあとでもあるし、一息ついて。週末のガンバ戦は、いいゲームが見られるといいな、と思う。

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『優駿』6月号 [日記]



『優駿』6月号、本日、5/23(月)発売です。ダービー特集号で、いつもよりちょっと発売日も早くなってます。

今回は、ダービー出走馬に関わる部分をいくつか書かせてもらった。

まずは皐月賞の詳報。当日の結果に繋がったさまざまな機微をできるだけ拾って記したつもりで、それがダービーへ向けての各馬の記事の前フリというか、前提になっていたりして。

勝ったジオグリフと2着イクイノックスについては、木村哲也調教師に取材。皐月賞までの道程の裏話的なものを知ることで、皐月賞の結果に得心し、じゃあダービーはどうなのか、という思考に繋げるつもりでまとめた。

ダノンベルーガについても、堀調教師の取材記事が実現した。馬の特徴、皐月賞の敗因といった「理」の部分と、この馬を預かって育てることへのやりがい、意気込みのような「気」の部分を、ちゃんと一致させられたと思う。

あとは「群青のファンファーレ」の連載も。登場人物が多くて展開も速いので、週に1回の放送を見たり見逃したりしてるとうまく入れないんじゃないかとも思うので、マジでこういう記事で復習もしくは予習して見ると、ぜんぜん違うと思う。

それにしても。騎手や調教師といった関係者っていうのはたいてい、GIに出るような馬の力関係やそれぞれの長所、短所はだいたい掴んでるものだけど、若い馬になるほど、未知の部分は大きくなる。

で、ダービーはその関係者たちですら「やってみるまでわからない」部分が大きく残った最後のレースで、そして勝ちたい気持ちが最も大きいレースでもある。だから面白いんだよなあ、と、そういう当たり前のことに毎年、思いを馳せることになる。国際レースなんかの面白さも、そういう類いのものなのかな。

取材をしていて嬉しい気持ちになるのは、こっちがわからないことに明快な答えをもらった瞬間はもちろんだけど、その反対に、こっちがわからないことを、その当事者もわからないんだと知ったとき。そして、だからレースが楽しみなんだ、と思っていることを知ったときだったりする。

ともかく、そんなダービーが、今年もやって来る。

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自転車操業 [日記]

怒涛のGWが終わった。

怒涛っていっても、4/30から5/7くらいまではずーーーーーっと家で机に張り付いてるだけだったんだけど。

その前はずーーーーーっと取材と、その準備の自転車操業で。

自転車操業って言葉、よく考えると、その場でぐるぐる回ってるだけなのに全体としてはちゃんと前に進んでるという、なかなかうまい表現かもね。

ともかく、夜遅くに散歩を兼ねて買い物に行く以外は、原稿書いて、煮詰まったりアタマが疲れたりしたらいったんベッドへ行って15分~30分くらい仮眠までいかない休みをとって。で、むくっと起きてまたPCに向かう自転車操業で。

やっぱり自転車操業に変わりはなかった。

この仕事のやり方は、昔奥さんに教わった、通称「徹子方式」。黒柳徹子が、睡眠時間を特に決めず、眠くなったら寝る、起きたら仕事する、という方法を取ってるらしいよ、という伝聞だけで採用したら、なんかいいので怒涛の自転車操業期にこのモードに入る。

最近、ふと「ほんとに黒柳徹子はそんなことしてるんだろか」と思って調べてみたら、どうやら本当みたいだった。ちなみに奥さんはこの方式を取っても15分で起きられず、すぐ1時間半とか寝ちゃうので、合わないってことで自分はやらない。

これのいいところは、原稿が煮詰まったときって、じつは本質的にPCに向かってそこまでの原稿読んでても解決しないので、そこから離れられるところだと自分では思っていて。目をつぶって、アタマの中で、次の1行はどういう候補があって、それによってその先がどうなるのかを冷静に想像することができる「徹子方式」は、事態の打開に非常に役立ってる。

自転車操業はしょうがないけど、その自転車でどこへ向かうのかは、いちど止まって足をついて考えた方が結果、早いということ。

うん、適当な思いつきだけど、うまいこと言った気がする。

そんなサイクリングヤッホーな日々も、ようやく区切りがついた。じつは冗談抜きで心身がキツかったんだけど、まあ終わってみればもうキツくはないわけで。当たり前か。

ともかく、このGIシーズンにしてダービー前の超繁忙期、みなさんのおかげで繁忙することができて、そして徹子さんのおかげで乗り切ることができました。ありがとうございました。

で、話は変わるけど、この自転車操業の日々は、フロンターレもACLで自転車操業的な集中開催に臨んでた。

日本を発つ前の柏戦と、ACLと、帰ってきてからの清水戦を見ていて、ようやく今のフロンターレの抱える課題が自分的には理解できた気がする。

問題の出発点は、ジェジエウがいないことで、ラインを上げてCBがアンカー脇を含めたバイタルを前向きに潰す守備が4-3-3の生命線だったのに、それができなくなったこと。

山村で同じことをやろうとしていたのが今シーズン前半。でも山村はスピード的にそれに向いてるわけじゃない。で、どうしても微妙にうまくいかない。全体のクオリテイが下がる。それで4-2-3-1にしてラインを少し下げたら、なんとか安定した。選手の個性と戦術の組み合わせが少し違ってた、ということに気づいて修正するのに、そのくらいかかったということだと思う。

で、それに伴って最適解が見つかりにくいのが、ボランチとIHの3枚の組み合わせ。数年前のフロンターレや今の日本代表を見ても、4-3-3で狙いを持って安定した試合をするには、中央の3枚は、うち2枚はボランチタイプ、1枚が2列目タイプというのが、結果論的だけど現段階の答えだと思う。

これが2枚をトップ下タイプにすると、遅効でただ単に前線が渋滞する、ただ単に前がかりになってカウンターに弱くなる、特に守備やビルドアップの面でSBを助けたり活かしたりする人がいなくなる、という状況に陥りがちに見える。これも選手の個性と戦術の相性の問題で、トップ下タイプがやたらといる現在のラインナップでどう最適解を見つけていくのか、注目してる。

戦術を離れた選手個人のことでは、家長が特に守備面でどうしても衰えを感じちゃうのと、悠の試合勘が上がってこなくてサイドでなんにもできなくなってるのが、見ててちょっとつらいことがある。

逆に知念とマルシーニョは頼もしくなってるんだけど、どっちも現状の課題は決定力。決定力って、ある意味個性みたいなところもあるのでないものねだりをしすぎるのはアレだけど、知念はここからあとは決定力さえ付けば大きくブレイクできる感じもあって、そこはまだまだ期待しちゃう。マルちゃんは十分現状でチームの武器になってるんだから、それを活かしてCFなりツートップなりIHなりが「決定」する形を、もっともっと見つけていくのがいいんじゃないかなと思う。

あとは、これはほんとに個人的な見方だけど、佐々木は、なんとかやれているように見えるんだけど、じつは地味にチームのクオリティを下げている面もあると思う。いちばんはポジショニングで、最近は特に谷口と車屋が大きく開くビルドアップをすることが増えているけど、そのとき、左サイドでなんにもできてない。一人はじっこで、ただ単に余っていることが多い。上がっていったときも、最終的にクロスを上げることがこんなに少ないSBはちょっといない。パスミスやトラップミスなんかより、じつはそういうことの方が問題なんじゃないかと思ってる。

でも、こないだの清水戦の先制点に繋がった守備とか、目に見える結果を出してもいるわけで。ここからどう成長、というかどんなスピードで成長するのかは、本人もそうだけど、周囲にもかかってると思う。試合に出ながら成長。それもまた自転車操業か。と、むりやり結びつけてみました。

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『優駿』2月号 [日記]

『優駿』2月号、1/25(火)発売になってます。



特集は2021年総集編。自分も昔はこういうのに編集として携わっていたけど、かつては1年をまとめた企画は別冊で出版できたものだった。

近年は紙の雑誌が売れなくてそういうのも出なくなっちゃったけど、こういったものこそ、紙で保存しておきたいってのはあると思うんだけどなあ。

今回、書かせてもらったのは3本。2021年のダービー、ノーザンファーム、そしてソダシについて。

ダービーは、現場で取材させてもらったので、そのときの空気感、テレビには映りにくかった部分をきちんと書き留めておこう、という意識で。

ノーザンファームはそんなに長い原稿じゃないので記録的な要素でだいたい埋まるんだけど、ダービーの後に吉田俊介さんに取材する機会があって、そのときの感触を、さりげなく活かしてある。

ソダシに関しても、ずっとレースを取材させてもらえてて、それを活かした。とはいえ、1年を通して走るたびにいろいろ語られてきた馬で、今さらあらためて何をどうまとめようか、と悩んだんだけど。

でもそうやって悩んだおかげで、ソダシの2021年を表現する言葉を、ちゃんと見つけられた。そういう感触が得られた原稿になって、書き手としてはすごく達成感があった。こういう達成感が読み手に伝わるものかどうかはまた別の話かもしれないけど、もし興味を持ってもらえれば、ぜひ読んでみてほしいです。

世の中、なかなか外を動き回りにくい状況が続いてて、競馬を観るのも、サッカー観るのも(シーズンチケットは買ってあるけど、どうなることやら)、そしてこれがいちばん困るんだけどいろんな取材も思うようにはいかなかったりするけど、まあなんとかやってます、という感じ。相変わらず、なぜか日付けだけがどんどん進んでいくけど、なんとかメリハリつけながら頑張っていきますかね。
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さよなら、サカタ [日記]

2021年も最後の月に入って、仕事がどんどん詰まってきたり、いろいろ慌ただしくなっていきはじめた中で、友達のサカタが急死したという連絡が入ったのは、12月5日の夜のことだった。中京競馬場から帰って来て、新幹線から乗り換えて、自分の最寄り駅まで着いたところだった。

30年以上前に知り合ってから、ずっと友達だった。51歳。早すぎるだろ。通夜はなくて、告別式までの4日間は、ずっと気持ちが落ち着かずほとんど眠れなくて、顔を見て、ようやく本当なんだとわかった。涙が止まらなかった。

同じ頃からの仲間もたくさん集まった。その中の一人が言った、自分の10代、20代をともに歩んだ友達は、もう新しく作ることはできない、という言葉が、もしかしたらすべてかもしれなかった。人生は一度きりで、ここまで辿ってきた道を今から変えることはできない。それを痛いほど実感した。

後日、アメリカにいるため、どうにもこうにも来られなくてもどかしい思いをしていた、サカタのいちばん古くからの親友のサコと、いまもずっといっしょに仕事をしていて、今回の死の事後処理も行っていたゼンロウと、ネットで繋いで長い時間、ひたすら飲んで、そういうことをたくさん話した。人生が取り返しのつかない、一回きりの経験だということの驚きと、凄さと、感謝を確認しあった。

慌ただしく過ぎていく人生の一瞬、そうやって立ち止まった2021年12月のことを、僕はこれからも一生、忘れないと思う。

さよなら、サカタ。じゃあな。

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